犯人の犯沢さんはコナンのスピンオフ作品です。
2017年の12月に1巻が発売されてから、2019年9月時点で4巻まで刊行されています。(10月に5巻が出るみたいです)
主人公はタイトルの通りコナン世界にある意味必要不可欠なあのキャラ・・・。
すなわち犯人がこの漫画の主人公です・・!
コナンの犯人といえば全身タイツ姿が有名ですよね
この漫画の主人公、犯人の犯沢さんも終始黒タイツ姿です(笑)
あらすじ
島根県の出雲から上京してきた犯沢さん。その目的はある人を殺害するため。
意気揚々と米花町に乗り込んでいった犯沢さんだったが、その町は想像以上にデンジャラスな場所で・・
果たして犯沢さんは殺人犯になれるのか?
感想
いうなれば・・
日頃コナンを読んでて思わず突っ込んでしまうツッコミpointをギャグに昇華させた漫画
コナン本編では犯人が人殺し(非常識な行い)をしてコナン君サイドに突っ込まれることで話が進んでいきますが、この漫画の主人公である犯人の犯沢さんは田舎から出てきたばかりの(殺人衝動に駆られているということを除けば)ピュアでいい子です。人殺しなんてできなさそう(笑)
そんな外部からの比較的常識のある主人公視点で米花町の住人(コナンキャラ)を描くことで、コナン世界のツッコミどころをありありと突っ込める構図にしていると思います。
作者のかんばまゆこ先生はコナンが好きなんだなあという事も伝わってきます。愛のあるイジリ?各話ごとのタイトルも劇場版にちなんだタイトルがいっぱい出てきますし、街中を歩いているモブかと思いきや、よく見たら初期に出てきた犯人だったり、あの人だったり。出てくる事件も懐かしいのがいっぱいです。
その反面、コナンのツッコミどころをオーバーに描写していて、皮肉った内容であるために、コナンの矛盾点を指摘する人や、そういった内容の記事を読んだ時に、わざわざそんなことしなくても、無粋な、と不快感を覚える人には向かないかも知れませんね。
私個人はとてもこの漫画、面白いと思いました。大好きです。内容も軽くてサクサク読めます。15分かからないで一冊読めちゃうんじゃないかな。
あと思ったのは登場人物の制限がゼロの日常より全然ないなということですかね。
同じコナンのスピンオフであるゼロの日常はかなり登場人物の制限がかかっている様子です。安室さん以外のキャラは大半がアニメから逆輸入されたキャラで、コナン君や毛利小五郎などのレギュラーキャラは一切出てきません。
それに慣れていた私としては、ちょっと新鮮でした。コナン君はもちろん、毛利一家やその他レギュラーメンバー、安室さん、怪盗キッド、服部平次、、フツーに出てきます。(笑)そして喋る
これはゼロの日常は本編と地続きだからで、犯沢さんはすこし別時空の話だからでしょうか。
あとは集められた名探偵シリーズの名探偵4人がこんなにもレギュラーで出てくるとは思いませんでした。(笑)しかもツタヤでバイトって(笑)
ここの癖が強いよ犯沢さん
まず米花町がとんでもない犯罪都市として書かれています
はじめに犯沢さんは米花町で物件探しをするのですが、異常に安いと思ったら事故物件。不動産屋さんのおっさんも慣れた口調で凄惨な事件の内容をペラペラ喋ります おっさん曰く死臭がついてるけどファブれば大丈夫だそうです。
事故物件が怖い犯沢さん(かわいい)はそうでない物件はないかとおっさんに聞きますが、とんでもない希少価値がついてて超高額・・
このおっさん、犯沢さんが田舎者ということに付け込んで多額の請求をしようとします。神も仏もありゃしねえ まあ殺されちゃうんですけど犯沢さんじゃない人に・・
冒頭で感じ悪い人が殺されるのはコナンあるあるですね・・
他にも
深夜に米花町を出歩くことは自殺行為。
コンビニも深夜はやってない
爆発は春の季語(アガサ博士談)
爆発、殺人事件に町民が慣れまくっている
コナン君たちが死神すぎる
観覧車は転がりそうだから観覧車には乗りたくない(パリピ談)
殺人現場に子供が多すぎる、警察たるみすぎだろ
などなど、、日頃コナンを突っ込みながら読んでいる人には面白い漫画だと思います。
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